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西日本を中心とした豪雨災害について思うこと 気象予測以外でのテクノロジーの利用を早く

投稿日:2018年7月10日 更新日:

ここ連日、西日本豪雨の被害の現状を見ていると、東日本大震災いや、それ以前から続く、自然災害の破壊力の凄さを改めて感じるとともに、それに対して、人間の持ちうるテクノロジーという側面で「なんと非力なのか?」と感じられずにはいられない。

確かに、気象予測という意味では、テクノロジーは大きな進展をみせた。

仮に、天気予報がもしなかったら、どれほどの被害に見舞われたのか。を考えると、恐ろしい。気象の予測精度は、コンピューターパワーの進展とともに、(及びAIの進化?)だいぶ進んできた。

今回の豪雨に関して、特に公共放送(NHK)では、連日、最大級の豪雨の可能性について放送してきたし、ピーク時には、豪雨のニュースのみを流し続けた。その間、民放ではバラエティー番組をやっていたが、これは、様々な意見があろう。公共放送を見ていた人と、民放を見ていた人では、ずっと、どちらかのチャンネルをつけていた人にとっては、危機意識もおのずと違ってきたのではないか?と思う。これは、情報の取り方の問題で、個人の自由だ。市町村における警報の出し方や、それを受けてどう行動するかも個人の判断だ。

今回は、台風が直接的にくるという状況ではなかったため、甘くみていたとインタビューに答える人がいた。堤防が決壊した結果、急速に状況が変わり災害に見舞われた方もいた。50年住んでてこんなの初めてよ。 あるいは、同じように60年ここにいるがこんなのは初めてと語る人も。

早め早めに避難をするというのは、わかるのだが、毎回、警報がでるたびに避難できるのか? 警報に慣れてしまっていないか?どこかで、ギリギリまで自宅に留まりたい(自宅の方が、安全と考える場合もある)という意識もあるだろうし。。非常に難しい。 豪雨がくるのが真夜中の場合には、暗闇の中を外にでるという怖さもあるだろう。

自宅から安全な場所へ移動するためのテクノロジーはないのか?

東日本大震災後に、津波などから身を守るため、球状のカプセルのようなシェルターを作っていたベンチャーなどもあったが。そのようなカプセルを、豪雨のために、各家に持つのも、ちと現実感がない。自動車を密閉型にして、めちゃくちゃ丈夫にして、シェルター化するのも、現実感はない。家にシェルターを作るのは、もっと現実感がない。

やはり、情報を早く手に入れ、安全な場所(これが、どこか?という問題もある)にいくことが最善だ。非難の際も、車での避難の場合、道路のどこが通行できるのかが非常に重要で、ここの技術も、まだまだ、人間を助けるレベルにない。ドラえもんのタケコプターではないが、人が飛んで逃げるような技術はまだSFレベルだ。

準天頂のGPS、日本を走る全ての自動車からの情報を吸い上げ(あらゆるセンサーをつけ)、リアルタイムに解析して、日本の道路マップでもできればいいのだが。当分時間がかかるだろう。

被害にあった人を救助するためのテクノロジー

残念ながら、数十年前から、ニュースでみる映像は、同じような光景だ。大規模な人海戦術 やはり、人間というのは、応用力の点で非常に優れているという証拠だろう。 まだ、ロボットが主体となって、捜索活動をする(人型ロボットや、無数のマイクロロボットによる捜索など)ような場面は、まだ時間がかかりそうだ。 人力での救助活動に、パワースーツをきたり(機械を人間が使った形)といった形での実用も、今のところ現実的でない。救助隊の装備はいまだに、通信端末以外、テクノロジーがはいったものは少ない。

ドローンの利用が、多少あった程度

ドローンを使っての被害状況の把握という点では、多少の進歩は会ったようには見える。とはいえ、それは、豪雨が降っているさなかではなく、降り終わってからの被害の状況を見る程度である。また、保険会社の保険金支払いのため、家屋が全損かどうかの判定をドローンを使って即座にできるような話もあった。

ライフライン復活へのテクノロジー

電気、水道、ガス、通信、物流網、交通網の復旧に向けてのテクノロジーも、地道な一歩一歩を上っている段階かと思う。給水車の給水を何時間かけて並んでもらって、ありがたいという状況の中で、普段の生活で、蛇口をひねれば水がでる。リモコンおせば、クーラーが。知りたいことを調べるにはスマホで、パソコンでインターネットというようなことが、あたりまえになっているのが、、自然の脅威により一瞬で、できなくなる。自然は、人間に毎回このような形で警鐘を鳴らしているのだろうか。

自然に逆らっては、現状生きていけない その程度のテクノロジーしか まだ人間は持ってはいないことを再認識させられた。

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