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テクノロジーと豊かさ(2) 高齢者こそ、テクノロジーを利用すべきはずだが。

投稿日:2018年6月26日 更新日:

テクノロジーの豊かさを享受すべきは、誰しもだが、とりわけ高齢者(70歳以上と仮定)に関して考えてみる。確かに、テクノロジーによる利便性、生産性の向上により、年齢を問わず、その恩恵にあずかっている。ただし、自分からテクノロジーを活用するという場面を考えると、やはりITリテラシーの問題から、高齢者は活用できていない場面が多い。

デジタルネイティブな世代にとっては、スマホや、PCを使いこなすことができる人が多いが、一方、高齢者は、そもそもが若い時にそのようなデバイスに触れる機会があった人は限られ、会社でPCを触って仕事をしていた人も、仕事人生の途中からパソコンなるものが出てきたことだろう。「私はアナログだからね。」といった感じで、そもそも自分には使いこなせないと思っている人が多いし、一から勉強しようという気力もなかなか沸いてこない。個人差によるところは大きいと思うが、一般論では、圧倒的に高齢者は、IT機器をつかいこなせていない。

パソコンを例にとると、まずパソコンを購入し、インターネットを家で使えるようにセットアップしてもらうサービスを使わないとスタートできない。そして、以下のような問題が必ずおきる。

  • インターネットにつながらなくなった時に対応ができない。(ルーターの電源や、PCの電源を入れ直してみるとか、そういうことがまず発想できない。)
  • PCで何かのメッセージがでても、意味がわからない。(プリインストールされているソフトの不要なお知らせやら更新時期のメッセージだったり、ウィルスソフトの無料期間終了のメッセージだったり、OSのアップデートだったり。)
  • PCとプリンタの接続、PCとデジカメの接続等も容易にはできない。
  • パスワードを忘れる。(書いた紙を、どこに置いたのかを忘れる。そんなパスワードなど、なかったと言い出す)
  • 教えてもらった機能を、教えてもらった通りの順番でないと使えない。
  • 日本語入力時、かなモードが英語になったり、入力モードが変わっただけでもうお手上げ。
  • 他、もろもろ

今、この記事を読んでくださっている方は、大丈夫だ。そもそもが、高齢者の方で、今、この記事を読んでくれているとしたら、あなたは上記の問題を抱えている人とは違うだろう、何らかの検索キーワードで検索して、何個もリンクを開いて、このページにたどり着けたのだから。

これらの問題が生じてPCが使えないのは、その方が悪いわけではなく、生きてくる過程でPCが直接必要でなかったからだ。そして、そもそもが、今のパソコンは、20年前から基本的には何も変わっていない。人が、扱い方を覚えないと使えないデバイスだ。そして、あまりに難しすぎる。どんだけ、意味不明のメッセージがでて、OSのアップデートと戦い続けなければならないのか。そして用語がわからない。そして、ID管理、パスワード。ファイルの概念もわからない。

現状のPCは、ITリテラシーのある人には、凄まじく便利なものだ。 だが、その恩恵にあずかれるのは、リテラシーを持つ人に限られる。

高齢者の方が、テレビを一日中みている(受動的行為)から、能動的に、自分でPCで検索して色々なことを調べ、予定を立て、ネットで買い物をし、ニュースをみて、SNSで自分の興味のある分野での人との交流をし、自分の創作活動に使ったり出来れば、非常に素晴らしいことだ。

それを実現している人がいる。

80歳でiPhoneアプリ書いている 若宮さん、凄すぎです。ICTの普及もやられています。

https://www.businessinsider.jp/post-161128

ああ、私は翼を手に入れたんだ

PCのことを 翼 と 呼んでくれているのが嬉しいですね。

どんな年齢であれ、その人が能動的にテクノロジーを使っていく、動機がないと難しいですね。

テクノロジー側が、人に寄り添っていく何か良い道は ないものだろうか。

 

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