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JAXA小惑星(リュウグウ)探査機「はやぶさ2」世界初「人工クレーター」生成成功 衝突装置(SCI)作動

投稿日:2019年4月12日 更新日:

2019年4月5日、はやぶさ2が、世界初の人工クレーター生成(プロジェクト名:やぶさめ)に成功した。実際にクレータを確認できるのは、今月25日。はやぶさ2にとっては、平成最後の大仕事(JAXA 久保田 研究総主幹)であった。非常にユニークかつ、チャレンジングなミッションを、またしてもHayabusa2チームメンバーが成し遂げた。おめでとうございます!
この人工クレーターの目的は、小惑星の内部にある、小惑星ができたころの変質の少ない岩石の情報の入手だ。

4月25日、実際のクレーター生成が生画像で確認された

 

 

今回のミッション(やぶさめ)の流れ 


灰色の物体が、リュウグウ。リュウグウに対して、はやぶさ2からSCI(衝突装置)を分離して、カメラ(DCAM3)分離、退避後、SCI作動。

SCI分離 => DCAM3分離 => SCI作動  が、全体の流れ。 SCI作動時には、はやぶさ2は、衝突による影響から隠れた位置まで移動している。

 

はやぶさ2から、衝突装置(SCI)分離を確認


撮影時刻:2019年4月5日10時56分(探査機上の時刻・日本時間)

上記、写真が、はやぶさ2から分離された衝突装置(SCI)

4月5日、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載した衝突装置(SCI:Small Carry-on Impactor)を小惑星Ryugu(リュウグウ)へ向けて分離する運用を実施。「はやぶさ2」の広角の光学航法カメラ(ONC-W1)により、SCIの分離が行われた様子を捉えたことから、SCIの分離が計画通り実施されたと判断。「はやぶさ2」は衝突装置運用による影響を回避するため、SCI作動前に小惑星後方の安全地帯に退避して、正常動作。

 

はやぶさ2から分離したカメラにより、リュウグウ表面からの噴出物を確認。SCIが計画通り作動

撮影時刻:2019年4月5日11時36分(分離カメラ上の時刻・日本時間)

「はやぶさ2」から分離されたDCAM3が捉えた画像。SCIが作動してリュウグウに衝突し、リュウグウ表面からの噴出物の様子が確認できる。

「はやぶさ2」より分離したカメラ(DCAM3)が、SCIの作動時間に撮影した写真に、リュウグウ表面からの噴出物の様子が捉えられていたことから、SCIが計画通り作動したと判断された。

明らかに、小惑星の表面からの噴出物を確認できた。ベストの中のベストの結果と、津田プロジェクトマネージャーがコメント。

 

衝突装置(SCI:Small Carry-on Impactor)とは?

銅板(ライナ)が変形しながら飛んでいく。最初は、真っ平らな銅板(ライナ)が、爆薬により約1/1000秒で2km/sに加速され、弾丸のようになり、リュウグウ表面に激突する。

つまり、銅の板が、球の形になって、りゅうぐうにぶつかる。

 

下が、衝突したときのイメージ。神戸大学荒川研究室提供。

 

人工クレーターの生画像を 待ちましょう!!!

 

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