世界を変えるテクノロジー、人達を追う(本サイトでは、「アフィリエイト広告」を使用しています)

テクノロジーの羅針盤

ブログ

テクノロジーと豊かさ(1) テクノロジーの進化は人間の豊かさに結び付くのか?

投稿日:2018年6月25日 更新日:

テクノロジーの進化と、それがもたらす明と暗の議論は尽きることがない。私も、この問いに対する解を持たない。がしかし、書かずにはいられない。果たして、テクノロジーの進化は、我々人間にとって、豊かさをもたらすものなのだろうか。(テーマが大きすぎる故に、うまく書けるかどうかは正直分からない。)

この記事を書いていて、今思うことは、少なくとも日本語の読める人(1億2千万人+α)のうちの誰かしらに、私は自分の意見を伝えることができる。これは、とても素晴らしいことだ。インターネットというDARPAが開発した軍事技術は、民生利用され、今日に至る。このテクノロジーで得られた恩恵は計り知れない。

自分の意見を多くの人に届けることによって、私はその豊かさを享受でき、願わくは読者が、私のブログを通してテクノロジーを使っての豊かさを享受できれば、この上ない。

テクノロジーは進化し、人間に多大なものを与えてくれたと思う。

狩猟時代、農耕時代の頃の人間は、毎日、生きていくことで必死だったろう。まずは、今日、明日食べるのをどうしようという世界だ。老後のお金の問題で悩む人などいなかったわけだ。一方、今現在(ここでは日本人で考える)は、どうだろう。豊かさを享受できているのだろうか?毎年3万人の自殺者がでて、長時間労働、非正規雇用、貧富の格差、長時間通勤、、、、

ケインズは、生きるために働く時代は終わり、人は余った時間をどのようにして過ごすかに頭を悩まさせるようになるだろう

って言ったんですよね。

今、そうなっていますか? 人が時間を持て余すことが、豊かさだとは思わないですが、テクノロジーが相当進んだ現在においても、ほとんどの人は、労働から解放されてはいません。

生活の水準は、ほどほどでいいから、自分の労働時間(拘束時間)を減らして、自由な時間を持ちたいと思っている人は多いと思います。

なぜ、それができない?  これだけ、テクノロジーが発展しているのに。

資本主義的発想の競争社会の限界ではないかと思います。過剰競争、過剰品質、過剰機能、過剰サービス、、、

明治の100円のチョコと、ゴディバの1000円のチョコ。100円ショップで買えるものと機能的には同じものが、ブランディング、高級なデザインが施された品々が百貨店に並んでますが、そんなに差がある?(注1) 百年前の人が、現在にタイムスリップしたら、どっちも 衝撃的なものでしょう。 現代人が、相対的に感じている貧富の差は、実はそんなに多きな差はないんだとも言えます。(時間軸で考えた場合の差がすごい。)

(注1)眼にみえる美しさ、ブランディング、デザインや伝統工芸やら、感性に訴える商品を否定しているわけではありません。その付加価値は素晴らしいものと思います。

 

テクノロジーで言えば、テレビがモノクロからカラーになった時の衝撃と、4Kが今度は8Kに。高画質、高音質が、人間の知覚限界を超えようとするような状況。確かに、良いものをよりよくしていく。これは、素晴らしいこと。でも、それとは別の軸として、

例えば、15年前くらいのテクノロジー水準でいいので、それを10分の1くらいのコストにして、人間の労働時間を半分にできないのかなと。

テクノロジーの進歩を否定してるわけではありません。私は、どちらかというと、もっと進歩してくれと毎日願っていますから。

でも、どうしても、わからないのが、、なぜ、テクノロジーが進歩しても進歩しても。。

人は、労働(拘束時間という意味で)から解放されずに、いるのかと。

 

それは、過剰すぎる物、サービスを作るために、同じような商品、技術を ものすごい沢山の企業が同じようなことをして、同じようなビジネスをして大量に無駄な作業(重複作業という意味)をしているのではないだろうか?と。 どこかに、ものすごい大量に無駄なリソースが、使われているのではないか?と。

何か、もっと効率よく、同じことを皆がやりすぎるのではなく、適度な競争をしながら、もっと世界のリソースを 偏らせずに 効率的にテクノロジーの発展、人間の豊かさの発展に向けていけないのかと。

グローバル競争の時代なので、誰かが走ったら、それに負けないように走るしかない。というのが、そもそも 一方的はしないのかと。

でも、このような激烈競争があって、テクノロジーが進化すると指摘されると、うまく反論できない自分が悔しい。

やはり、書いていて難しいということに気づかされました。(再考及び再校が、必要ですね。)

-ブログ

Copyright© テクノロジーの羅針盤 , 2024 All Rights Reserved.