世界を変えるテクノロジー、人達を追う(本サイトでは、「アフィリエイト広告」を使用しています)

テクノロジーの羅針盤

交通

空飛ぶ車(空飛ぶクルマ) いつ飛ぶようになるのか? 

投稿日:2018年8月1日 更新日:

今、空飛ぶクルマの開発競争が激しいらしい?

UBER, エアバス、ボーイング、ダイムラー、フォルクスワーゲン、アウディなど、航空機メーカー、シェアエコノミー、車メーカーなど色々なプレイヤーが検討中。

まずは、UBERのコンセプト動画から見てみましょう。スマホで予約をいれ、ビルの屋上に上がると、いっぱいの空飛ぶ車(空飛ぶクルマ)たちが待ってます。パイロット付きの4人乗客で優雅に、眼下に車(渋滞中の車道を走る車)を見ながら、目的地近辺のトランジットに着陸して、UBER(普通の車)で帰宅すると、早く帰れるよと。(これは、空飛ぶタクシーですね。)

(C) Uber Technologies Inc

UBER elevate構想(空飛ぶクルマ)

この他にも、デザイン案を出しています。

(C) Uber

ウーバーは、ブラジルのエンブラエルと提携している。

各社が、次世代に向けた乗り物として色々なことを検討している(一つの競争軸として)という段階にあり、残念ながら、

202x年に、空飛ぶクルマが実用化するということにはならない?

と思う。 実証実験は、いくらでもできるようになると思うが。さらに都市部で、このような乗り物をやろうとすると、それは考えればすぐわかるが、高度な航空管制システム、空域管理技術、規制の問題等々色々ある。これをやるより、完全自動運転車のシステムを作り上げる方が先のような気がする。 夢があって、こういう話題や挑戦する人がいっぱいでてくることは歓迎するし、応援したい。

2018年9月1日追記: 2018年8月30日に、ウーバーが記者会見。2023年サービス開始を目指して、開発中のウーバーエアーは、2020年にも試験飛行実施(これから半年以内に、正式な飛行場所を決定する。)予定と発表。その中に、日本が発表された。(他は、インド、フランスオーストラリア、ブラジル)日本は、世界で最も優れた公共交通システムの国でテクノロジーや自動車産業の分野で世界をリードしているため選ばれたとのこと。嬉しいですね。ちなみに、ウーバーエアは、高度300-600メートルを最高時速320キロで飛行予定。

 

日本で年内をめどに「空飛ぶクルマ」についての協議会を立ち上げ

日本では、年内をめどに「空飛ぶクルマ」についての協議会を立ち上げるとのことを、菅官房長官が7月に明らかにしている。ヘリコプターとドローンの中間として空飛ぶクルマを考えているようで、都市部の渋滞緩和や、災害時における人命救助を目標に、2020年代の実用化を目指す模様。これも、世界がやっているから日本もやっておこう感が漂う。MRJ(三菱リージョナルジェット)の国産旅客機の立ち上げの大幅遅れでの日本政府の役割はどうだったのか?も考えると、やはり日本は、規模感が小さい。なぜなのだろうか。ドンとある分野にお金をいれると、批判されるだからなのだろうか。

2018年9月1日追記:「空飛ぶクルマ」官民協議会(「空の移動革命に向けた官民協議会」)が、8月29日初会合が行われた。国土交通省と経済産業省の合同。初会合なので、空飛ぶクルマの活用方法提案、議論すべきテーマ、課題(開発費、安全基準、審査、運用ルール、インフラ等)の提起などがされた模様。

以下、国土交通省ホームページより、

国土交通省は、経済産業省と合同で、日本における“空飛ぶクルマ”の実現に向けて、官民の関係者が一堂に会する「空の移動革命に向けた官民協議会」を設立し、その第1回会合を平成30年8月29日に開催します。

1.背景と本協議会の活動のポイント
・世界では、ベンチャー企業から大企業まで様々なプレイヤーが、人を乗せて移動できる「空飛ぶクルマ」のプロジェクトを立ち上げ、研究開発や実証事業を実施しています。
・日本においても、自動車や航空機の業界などの有志が集まる団体や、ドローンなどのベンチャー企業、投資ファンドなどの様々な分野の関係者が、都市の渋滞を避けた通勤、通学や通園、離島や山間部での新しい移動手段災害時の救急搬送や迅速な物資輸送などの構想を描いて、「空飛ぶクルマ」の研究開発を始めています。
・こうした構想を具体化し、日本における新しいサービスとして発展させていくためには、「民」の将来構想や技術開発の見通しをベースに、「官」が、民間の取組みを適時適切に支援し、社会に受容されるルール作りなどを整合的に進めていくことが重要です。こうした取組みをロードマップに反映し、官民の歩調をそろえつつ、空飛ぶクルマの実現を促進していきます。

 参考:未来投資戦略2018-「Society 5.0」「データ駆動型社会への変革」-(平成30年6月15日閣議決定)に位置づけ
  
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/miraitousi2018_zentai.pdf

空の移動革命に向けた官民協議会 (資料一覧)

この中で、個人的に面白そうなのが下記プレゼン資料。

DRONE FUND (アニメ絵で、未来のエアモビリティ社会を描いてる)

ドローン前提社会の実現とエアモビリティ社会の到来と題して、Drone Fundの千葉 功太郎さんのプレゼン資料です。

家の中でも外でも、わんこお散歩、子供見守り、自動追尾型の日傘としてもドローン活用、物流センター、宅配、ホバーバイク、ドローンタクシー、幼稚園送迎などのエアモビリティー、そして、被災地での利用と、想定利用用途をてんこ盛りにしたプレゼン資料です。 具体的に、各社のプロジェクトベースも中に載っているので、SFの世界を現実世界に本気でもってくるためのファンドってところでしょうか? このファンドに、本田圭佑選手も、出資しているようです。個人名で、写真もでている。

 

日本のベンチャー頑張って

愛知県豊田市にあるベンチャー(カーティベーター)が、空飛ぶクルマの開発に乗り出している。特徴は、世界最小のサイズで、公道も走れる車を目指しているところ。前述のUBERのような飛行機のイメージよりは、車として公道を走っているときは、プロペラを閉じて(しまっておいて)、飛ぶときに大きくなるイメージ。

2020年東京オリンピックの開会式でデモ飛行を予定。(2025年一般販売開始を予定)

CARTIVATOR

2014年より、空飛ぶクルマ『SkyDrive』の開発に着手

スポンサー企業は、トヨタ関係がずらっと並びオールジャパンな気もするが、現状では、有志の人達によるボランティアベースの開発。本気で、国や企業が、資本をいれてくるのはいつの日だろうか。面白いことをやっているよというのに、相乗りしてリスクをとらない日本企業の姿を見てしまうのは、私だけだろうか?

 

-交通

Copyright© テクノロジーの羅針盤 , 2024 All Rights Reserved.