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ソフトバンクグループ(孫正義)2019年3月期第2四半期 決算説明会 (2018年度上期) 営業利益1兆4千億円

投稿日:2018年11月8日 更新日:

2018年11月5日、ソフトバンクグループ株式会社は2019年3月期 第2四半期決算を発表し、決算説明会を開催した。
写真は、冒頭のエジプトジャーナリストの殺害問題についてのコメントをしている際の孫氏の様子。

それでは、いつものように、孫さんのコメントを。

目次

2019年3月期第2四半期、プレゼンテーション資料、動画、決算短信、株価、IR

詳しくは、↓で、きちんと御確認ください。

ソフトバンクグループ 2019年3月期 第2四半期 決算説明会

下記では、プレゼンテーション資料を使わせていただいておりますが、細かい文字の注意書き等は、場合に応じて、省いておりますので、御理解ください。

カショギ氏の問題について決してあってはならないことと遺憾の意を表明、一方、サウジ国民からの投資資金に対する責務も果たさなければならない。

まず決算会見のプレゼンに入る前に、お伝えしておきたいことがございます。
それは、私どもソフトバンクグループとサウジ投資部門でありますPIFとの関係に、今回のカショギ氏の事件がどのような影響を与えたかというものであります。
おそらく、多くの人々の関心がそこにあるでしょうと思いましたので、そのことに、最初に触れさせていただきたいと思います。

今回のこの事件は、決してあってはならない、大変に悲惨な事件であったと認識しております。これは、カショギ氏、一個人の大切な人生に加えて、ジャーナリズム、言論の自由に対する、大変な問題を提起するものでありました。そのような意味で、この事件に対して、強い遺憾の意を表明したいと思います。決してあってはならない悲惨な事件であった。

先日、サウジでイベントがありました。そのイベントに私は参加をとりやめました、しかし、サウジには行ってまいりました。それはサウジの政府の高官の皆様に、直接お会いして懸念をしっかりとお伝えするという目的もあったからです。是非、事件の真相が、一日も早く解明され、そのことの責任のある説明がなされることを心から願っております。

一方、サウジの国民の皆様から、投資に関わる資金をお預かりしています。この資金は、サウジの国民の皆様にとって、大切な今後の経済の多様化、オイルにのみ頼ることのない経済の多様化という責務をおった資金であります。このような悲惨な事件があったということは事実でありますが、一方、サウジの国民の皆様の将来に対する責務を、国民の皆様に背を見せることなく果たすべきであるとも思っております。

 

Softbank 2.0  通信会社から、戦略的持ち株会社へ  群戦略

この10年間くらい、ソフトバンクの本業は、通信会社であると人々に思われてきました。しかし、ボーダフォンジャパンを買収して、モバイルの通信にはいったのは、ほんの10年くらい前から。創業以来、情報革命をするのが本業であることを申してきました。この10年は、通信会社を通じての情報革命だった。私が考える情報革命は、決して一社でおこなうものではなく、志を共にする、多くの同士と共になしていくもの。幕末の坂本竜馬、勝海舟、西郷隆盛多くの人々が、日本の幕末を維新するために、いろんな角度で共同して維新を成し遂げました。情報革命も同じ、Visionを同じくする群で行っていく。群戦略の説明は、これまで何度も行ってきました。

 

2018年度上期、営業利益が、SVF(ソフトバンクビジョンファンド)により大幅増

2006年から10年ちょっとは、通信会社としての色合いが強かった(SVF事業以外)ものに、ソフトバンクビジョンファンドをソフトバンクの事業に加えることによって、ソフトバンク2.0と呼ぶにふさわしいような、利益の加速が始まった。

Visionファンドができた当時は、何をやるんだろう? 過去18年間の間にソフトバンクの投資に対するリターンIRR(44%)、毎年、44パーセント複利で伸ばしてきた。

2年前、Visionファンドを発表した時、18年前と比較して、多くのベンチャー企業の価値が高くなりすぎている。そして、もう一つの問題は、Visionファンドが投資する金額が大きすぎる。したがって、IRR(44%)を下回るだろうと言われていた。
この2つの問いに、反論するのではなく、結果で示そうと思った。 その結果が、上記の結果だ。

私は、ビジョンファンドはかなりいけると思っている。しかも、この数字は、半期で、1兆4千億。通期でみて、この勢いを下げることなく続けていきたい。おそらく、今までソフトバンクが体験したことのない規模の利益を出すことができると思っている。来年には、今年の規模をこれまた遥かに超えて、もしかしたら日本経済が体験したことのないレベルの営業利益が出せるのではないか?と内心思っている。

今まで、10年、20年後のことを何度も口にして、そのたびに、ペテン禿(はげ)、大風呂敷(おおぶろしき)と言われてきたが、5年、10年後のことを数字で言って、実は、一度も、外したことがない、下回ったことがない。という内に秘めた内に秘めたといいながら、口にだしている。(会場、笑) そういう自信であり、自分に対するプライドであります。来年、再来年というふうに、言い訳なしで、さらに伸ばしていきたいと思っています。

 

連結業績 2018年度 上期(売上高、営業利益、当期純利益)

 

事業分野別に見た、売上高

営業利益の内訳が、こちら。
ビジョンファンドを除いても、毎年同じように伸びているが、この2年間、ビジョンファンドの貢献が大きくなっている。

 

ソフトバンクグループは、常に大きな有利子負債を抱えている、ですから、もうすぐソフトパンクと何度も言われたわけですが、決してパンクすることのないように、2000年の時のインタネットバブル時の反省、リスクマネジメントというものの体験からも、バランスを崩すことのないように、純有利子負債は、私どもの利益の数倍の中の範囲になるように。

 

Sofbank kk 国内通信 ギガバイト単価で最も安い。端末分離プラン導入

ソフトパンクの国内の通信事業を中心としたソフトパンク株式会社を上場させたい。上場申請をすることを発表していますがそのことについて話ます。営業利益、9%増。フリーキャッシュフロー11%増。スマホも順調に伸びている(上期95万台、スマホ純増数)

ブランド3つで展開している。ソフトバンク、ヤフーモバイル、ラインモバイル(最近、資本提携)

 

特に、大容量をお使いになられるソフトパンクモバイルに加えて、より低価格でモバイルを使いたい(そんなにデータは使わない)方。Y!mobileは、3GBで、1480円(月額)で、低価格のスマホ市場で、圧倒的ナンバーワンのポジションをもっている。

また、ソフトバンクのモバイルブランドでは、ウルトラギガモンスター、50GBで、月額3480円。それに加えて加えて動画やSNSを無料でカウントする(動画SNS放題)。

その結果、1GBあたりの単価は、国内で圧倒的に安くて、おそらく競合他社の半額から、3分の1程度。米国やヨーロッパの通信事業と比べても、我々は、世界で最も安い通信会社の一つではないだろうか。

よく価格について問われるとき、データをあまり使わないお客様のサービスの話をされますが、実際には、お客様のうちの8割(特に若者を中心に)ユーチューブ、インスタグラム、ライン、アメーバ、フール、ギャオとかをたくさん使っている若い世代がいる。こちらのお客様は、大容量のデータを使いたい。格安スマホより大容量を使いたい。

こちらにあるデータトラフィックだけで、我々の43%のデータトラフィックに相当する。動画を中心とした、このブランドのサービスを0円カウントで提供している。そう考えると、先ほどのギガバイト単価よりも、さらに、4割引き(43%引き)でカウントすべきだと。いうのが我々の主張。

とにかくいいたいことは、大容量でもギガバイト単価が世界で最も安いレベル、あるいは、小容量のデータをお使いのお客様にも、シンプルなプランで分かりやすく、S,M,Lと(スマホプラン)。どちらの方向からみても、安いというのが我々のサービスであると。

今年の9月には、端末とサービスを分離すべきという、御指導が政府からもおこなわれておりますが、即刻対応し、まっさきに端末とサービスの分離プランを打ち出し、サービス提供し始めている。新規のお客様には、ほとんど全てといっていいくらい、この端末分離プランにて開始している。ワイモバイルも来期から、このような状況にしたい。

日本のスマホ市場は、まだ成熟していない。(上記は、個人)法人では、39%のみ(2017年度)がスマホ。スマホのユーザーをもっと増やして、高付加価値、安いパケット単価、最もつながる高性能な通信でやっていきたい。それにくわえて、Beyond Carrier戦略ということで、通信以外のサービスを広げたい。

Softbank vision fundとの連携(フィンテック、ロボット、シェアリング、セキュリティ、AI、IoT、クラウド)

その鍵になるのが、ビジョンファンドとの提携であります。国内の通信事業のサービスのお客様、ヤフージャパンのお客様、企業のお客様に向けて、ビジョンファンドの新規事業を国内にたくさん持ってきて、それらをジョイントベンチャーとして(ソフトバンクKKとの)多いに日本で花咲かせていきたい。ヤフージャパンを20年前に作ったように、AIの新しい時代に向けて、サービス展開をジョイントベンチャーで開始したい。

WeWork、DiDi, PayPay, ヤフージャパンとの連携、トヨタ自動車との戦略的提携等をさらっと説明。

フィンテック、ロボット、シェアリング、セキュリティ、AI、IoT、クラウド、その他と、ここにあるものを、ソフトバンクビジョンファンドとの連携を中心に、続々と増やしていきたい。

 

SoftBank kk 人員4割(削減)を、新規事業(ビヨンドキャリア戦略)へ

また、国内の従来のルーティンワーク(ホワイトカラーの業務)を、デジタルロボット(バーチャルロボット)で業務を置き換える、それにAIを加える、2000を超える業務をデジタルロボットがこなしている。(RPA化)

さらに、人員を4割削減したい(通信事業に関わる)。経費、業務の効率をあげる、RPAで、デジタルロボット化して社員の効率をあげる。これによって、低価格サービスにも対応できる。上場を控えて、ソフトバンクの通信事業でも、今後も、増益を続ける。低価格になるから、減益してもいいなどと言い訳はしない。株主の皆様、多くの皆様に対して、責任を果たしていきたい。4割削減は、成長領域へのシフトである。

まとめとして、増益の継続、安定したFCF(フリーキャッシュフロー)、ビヨンドキャリア戦略でSVF連携、上場実現への準備の4点を挙げた。

ソフトバンク(株式会社)新規上場で、資金調達

ソフトバンク(株)の上場の結果として、SBG(ソフトバンクグループ)には、潤沢な資金が手元に入る。この資金を使って、ソフトバンクビジョンファンドの資金供給、純有利子負債への支払いにもまわしていきたい。

 

Sprint(スプリント) T mobile(Tモバイル)との合併なるか?

次に、スプリント。買収して、しばらく、大変苦しみました。しかし、たゆまざる努力で、耐え抜いてきた。言い訳はしない。経費をコストダウンしながら、利益を増やし、ネットワークの通信速度も、最も速くなってきた。

スプリントにとって、一番大きな流れは、スプリントを買収した1日目からの悲願である、T mobile(ティーモバイル)との合併である。このたび、この悲願は、達成されるのではないかなと信じております。なぜか? スプリント、Tモバイルが力をあわせて、世界の最も最先端の5G(ファイブジー)のネットワークを作れる。スプリントの持っているスペクトラム(周波数帯)とTモバイルのネットワークを足すことにより、5Gネットワークが作れる。そうすることにより、地方の通信環境がよくなる、多くの雇用が創出される。(現在の米国政権にとって、最も重要なポリシーの一つ、それに真正面から答えていく。)その大きな、強いネットワークを作るとなると、設備投資をしないといけない。そのため価格競争を仕掛けるしかない。この流れをとめることなくやる。このことは、米国民の利益にかなっている、そのため、合併承認がおりるのではないかと、最近、自信を深め、強くそのように、おもっている。

 

ヤフー(広告収入堅調、PayPay等新規事業への投資先行で健全な減益)

広告収入(ディスプレイ広告+検索連動広告)は、毎年伸びてます。もう一つのイーコマースは、ヤフープレミアム会員ID(2093万人)が増えた。ただ、収益は、新規事業のPayPayなどの顧客開拓のため、健全な先行投資をおこなっている。そのため減益している、これは健全な減益ととらえている。是非、ヤフージャパンも伸ばしていきたい。 と、さらっと次へ。

 

ARM(arm) アーム IoT アイオーティー時代に向けて順調

arm(アーム)のチップの数も、急激に伸び続けている。(上期、111億個)

マーケットシェアも、モバイルの方は、ほぼ全てアームという状況だが、それ以外のマーケットシェア(上図では、通信インフラ向けプロセッサー(27%))も伸びている。

端末側のアームに加えて、ネットワーク(クラウド)側のアームで、両方をアームで抑えると。IoTがこれから一気に伸び、AI化されていく。こういうことにも、アームは、しっかりと研究開発を人員を増やしながら、攻めの投資をおこなっていく。

と、さらっと、流した。1分ほどで。

 

SoftBank Vision Fund (ソフトバンク ビジョン ファンド) AIで群戦略  ユニコーンなんと、67社に

最後に、ソフトバンクビジョンファンドの所をご報告したいと思います。(この所のプレゼンで、毎回言っている部分)
ビジョンファンドは、やみくもに投資するのではなく、一つのテーマに向かって投資を行っているAIです。
AIで群戦略を展開したいというものです。AIは、単なる研究テーマではなく、本格的に事業、サービスのものとして広がろうとしている。1年半前スタートしたときは、ゼロからだったが、既にパイプラインの会社も含めて、ユニコーン(時価総額1000億円規模)企業が67社になった。この2年弱で、67社のAIを中心としたユニコーン会社を構築したのは、世界で我々だけ。

ソフトバンクビジョンファンド 投資先、出資先のポートフォリオを紹介

これらの会社が、日本にも続々とジョイントベンチャーとして、上陸してくる。(ヤフーの例と同じ)

一社ずつ(ユニコーン企業紹介すると)やると、48時間くらいになるので、代表的なものを今まで紹介したことのないものも含めて。

まず、wework(ウィーワーク)から始めた。次、COUpang(クーパン)

coupang(クーパン), tokopedia(トコペディア), Paytm(ペイティーエム)

韓国でのAmazonに相当する会社。イーコマースで、圧倒的ナンバーワン。 既に筆頭株主であるが、さらに彼らを強く深くバックアップしていきたい。彼らもAIのパワーを使いはじめている。

 

tokopedia(トコペディア)は、インドネシアの圧倒的ナンバーワンのイーコマースです。彼らもAIのパワーを使っています。

 

Paytm(ペイティーエム)は、インドでのペイメントサービス(決済サービス)で、圧倒的ナンバーワンであります。既に取扱高が、上期で約4兆円の取扱高になっている。

 

GUARDANT(ガーダント) AIによる総合血液生体検査サービス 全米がんセンター全27施設に導入

それから、2,3週間前に上場したばかりのGUARDANT(ガーダント)であります、こちらは、AIの力を使って、人間の血液検査を行うことによって、DNAの解析を行う。それにより、その人の「がん」(癌)の細胞をいち早く検知する。従来、DNAのシーケンスはありますが、人間の目でみて、暗号のようなDNAの解析の中で、人間の眼でみて、どんな癌が、その人の身体にどのくらいの進行状況で現れているかを、識別するのは不可能でありました。だからこそ、コンピューターが、人工知能が、マシンラーニングによって、解析するわけです。

従来は、人間の癌細胞を、生検し(針を刺して、細胞をとって)、顕微鏡をみて発見するわけですが、そうではなく(ガーダントの場合)血液で、その中に流れてくる癌の欠片(かけら)を見つけて診断する。

 

注)NCCN(全米総合がんセンターネットワーク)全27施設における”Guardant360"の導入率。

これが、既に、全米のがんセンター全27施設にはいりました。(100%)ガーダントが、血液検査による癌の早期発見のスタンダード(標準)になりました。我々が投資したとき、最初、ソフトバンクグループで少しいれて、そのあと、ソフトバンクビジョンファンドで入れて(合計3億ドル)、それが、3.5倍の10億ドルになった(保有株式価値、11月2日時点)。我々の保有株式だけでも1000憶円規模になった。

 

Opendoor(オープンドアー) AI自動査定により不動産を24時間で買い取り

Opendoor(オープンドアー)、皆さんが、自分の自宅を販売したい、売却したいと思ったとき、半年、一年かかります。オープンドアーは、これを24時間で買い取り契約を済ませてしまうというサービスであります。こちらも急成長していまして、AIを使って、不動産価値(家)の価値を評価し、オファーする。24時間で買い取る。

 

COMPASS(コンパス) AI利用、不動産テクノロジープラットフォーム

別の観点で、不動産。不動産の代理店を組織化し、AIのパワーを使って急成長している会社。
(ソフトバンクグループの資料では、各投資先企業(ユニコーン)において、上記の AI活用のプレゼンページが、必ず入っている)

view(ビュー) オフィスのガラスが、サングラス状態に(IoT、AIでセンシング)

さらに、皆さんが、想像できなかったかもしれませんが。
オフィス、空港、病院にあるガラスが、IoTでセンシングしながら、サングラス状態になる。太陽が移動していくと、曇りガラス(サングラス状態)になる。AIを使って、リアルタイムでセンシングしながら、リアルタイムでオフィスの部屋の中を日陰状態にする。

何がいいのかというと、オフィス内の社員が目が太陽の光でやられない(まぶしくない)だけでなく、オフィスの平均温度が5度くらい下がる。エアコンに対する電気代が大幅に削減できる。このビューという会社も、AIを使って、IoTを使って、オフィスの電気代を削減する。

ナノテクノロジーを使って、ガラスにコーティングしている。こちらも、筆頭株主になった。ブラインドがいらない。カーテンがいらない。

太陽が近づいてきた側が遮光に変化(ガラスがなる)

太陽が、サンサンとなっている間は、遮光状態

太陽が、右手の方にいったので、右側は遮光。左側の窓は、非遮光状態に戻っている。すごい。

KATERRA(カテラ)建築設計テクノロジープラットフォーム

KATERRA(カテラ)こちらも、新しいAI、IoTを使って、従来の建設よりも、工期が4割、半分とかになる。建設コストも、4割とか半分になる。こちらも、我々が筆頭株主になった。

 

ライドシェア:UBER(ウーバー)、DiDi(ディディ)、Grab(グラブ)、OLA(オラ)

ウーバー、ディディ、グラブ、オラ、世界のライドシェアの9割近い乗降客のシェアが、この4社で行われているわけですが、この4社それぞれの筆頭株主になっています。取り扱い金額が10兆円を超える規模になってきました。どんどん伸び続けています。

 

オンラインフードデリバリー Uber Eats(ウーバーイーツ)

このライドシェアを進展させて、レストランからの出前が急激に伸びている。従来の日本のお寿司屋、お蕎麦屋さんの出前というのは、配達する人はそのお店に帰属していました。ピークタイムは、人手が足りない、オフタイムは人手があまるというちぐはぐなものでした。
これを、料理とデリバリーを切り離し、ウーバーが人の代わりに(ライドシェアを延長させて)、食べ物を運ぶと。「Uber Eats(ウーバーイーツ)」この流れが「人の代わりに食べ物を運ぶ」急速に世界に広まっている。GPSとスマホの普及による、新しいビジネスモデル。それは、AIを使って、ヒートマップを作って、ダイナミックプライシングをやっているからなせる技。

 

ele.me(エレマー)中国最大級オンデマンド フードデリバリープラットフォーム

特に、中国では一気に広まっており、アリババが買収し、統合したエレマー。

 

配達員のドライバーが、67万人。登録店舗(レストラン)が、350万店舗。

 

これらを、アリババグループのタオバオの5.8億人、アリペイの8.7億人、コウベイの1.7億人のユーザーに合計して、10億人くらいのお客様にこれから、どんどん広げている。ここにも、ソフトバンクビジョンファンドは出資することになったわけです。

 

オンデマンドフードデリバリー、中国だけで2020年14兆円予測

この食べ物のオンデマンドデリバリーが、ほんの2年後には、中国だけで14兆円。先ほど、ライドシェアが世界で10兆円と言いましたが。食べ物の出前だけで、中国だけで、2020年には、14兆円になると。

 

AIによる世界におけるラストワンマイル(物流費)の再定義 人間、食べ物、イーコマース

特に、ラストワンマイルのデリバリーというのは、食べ物、人間、あるいはこれからイーコマースのラストマイルのデリバリーが、30分以内に物が届くというようになっていくと思う。GDPにおける物流費、中国では15パーセント、世界でも12パーセントが、実は、物流費(ロジスティクス)ということであります。これをAIのパワーで、ヒートマップを作りながらやっていくというのが産業を根底から再定義するという事例になっていくのではないかと思います。

 

孫さんからの「まとめ」

従来の事業のグレーの部分に加えて、ソフトバンク2.0のブルーの部分が加わりました。営業利益62%増。純利益は700%増ということが達成できたわけであります。来年、再来年は、これを大きく上回ると思っている。

 

SVF(SoftBankVisionFund)は、非常に好調であります。SBKKのIPO(ソフトバンクモバイルを中心とした国内事業の株式公開)をしっかりと果たして、そこで得た資金を、さらにソフトバンクビジョンファンドの成長のために使っていきたい。

株主価値の最大化を行いながら、ソフトバンクの理念であります「情報革命を通じて、人々の幸せに貢献していきたい。」
単なる投資事業ではありません。新しい時代を我々はつくりたい。こういうふうにおもっているわけであります。
ありがとうございました。

 

まとめ

18年上期で、1兆4207億の営業利益というとんでもない数字をはじき出してきた。ソフトバンクビジョンファンド(6324億)で、半分近いところまで上積みしてきた。孫氏は、今後もこの勢いを続け、来年以降、ソフトバンクグループおよび日本経済が体験したことのない数字への到達を内に秘めていると公言した。

どのような状況になったとしても、口癖の「言い訳抜きで」で実現しにくるだろう。孫氏は、ビジョナリーとして、AIへの投資という未来をみつけだし、各出資企業にAIのパワーを使わせ、群を作っている。
そのユニコーン企業の数、67社。この発表会で、驚いた数字だ。あまり、他のメディアで、この数字を書いているところはないが。

これら、ユニコーン企業には、昔から投資をしていたものも実はある、その企業の実力(tokopediaなど)が実際に現実化してきた。さらに、他のユニコーン企業群も、上場を果たしてくるものも続々と出てこよう。これらの企業価値を足した(ソフトバンクビジョンファンドという形なので、単純にソフトバンクグループのものではないが)評価が、今のソフトバンクグループの評価に反映されているとは思えない。ただし、世界の地政学的リスクや市況、政治等にも直結する世界的企業となった今、そのリスク部分が考慮されているということだろう。(米中貿易摩擦についての質疑応答での孫氏の回答では、今ソフトバンクグループの投資は世界でアメリカ3割、中国3割、その他4割との配分で、世界中で行われており、中国だけに投資しているわけではなく心配していないとコメント。世界企業になったのだ。)

ソフトバンクビジョンファンドのユニコーン企業の一部紹介においては、AI活用事例のオンパレードであった。これらをみると、本当にすでにAIの時代が、未来の話ではなく、現実に進行中であることがわかる。また、なぜこれほどまでに、孫正義がAIにこだわるのかというのが再認識できた。

質疑応答では、他に、GAFAといった企業群とは別に、ソフトバンクビジョンファンドの企業群が別のグループを形成する意味合いもあるという発言はとても興味深かった。

孫氏のプレゼンを見る事は、今の世界の技術トレンド、投資トレンドをみるうえで最高の教科書だ。彼が、ずば抜けたビジョナリーだからである。まさに、世界のテクノロジーの羅針盤だ。今後とも、動向を注視したい。

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