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タイの洞窟に閉じ込められた少年達 全員救出に

投稿日:2018年7月11日 更新日:

良かった。7月10日までに、13人全員救出(少年12人、コーチ)されてよかった。 タイの洞窟の話は、関心を持って注視していたが、今までは、どうしても書けなかった。この結末がどうなるか?私自身は、楽観的には考えられなかったからだ。

6月23日に行方不明になってから、2週間以上たったが、かなりのスピード救出だったと思う。行方不明から、10日ほどたった時であったろうか、ダイバーがようやく少年らの元にたどり着き、彼らの生存を確認した。その際、地元、関係者たちが歓喜の声をあげていたが(報道だけをみると)、とても、簡単には、救出できないと思っていた。なぜ、歓喜の声をあげるのかを疑問にも思っていた。

不幸にして、救出するために尽力していたダイバーが亡くなった。それだけ、過酷な環境だった。救う方も命をかけている。その犠牲の上に、今回の救出が成り立っていることを忘れてはいけないと思う。

救出方法は?

今後も雨がどんどん降ってくる、その前に救出するにはどうすれば、色々報道された。少年らにダイビングの仕方を覚えさせ、救助のダイバー2人とともに誘導ロープにつかまりながらでてくるというものだが、なかなか難しかったと思う。子供達の上から穴を掘るだとか、雨季の終わるのを待つという方法もオプションにはあったのかもしれないが、今回の方法が最善だったのだろう。

 

今回なぜ、彼らは生き延びることができたのだろうか。

  • 洞窟が安定した温度を保っていたこと。
  • 水があったこと。
  • 飲み物、スナック菓子などを持っていたこと。
  • 救助隊(ダイバー)が助けにきてくれたこと。

何よりサッカーコーチが、医療班で、かつ出家した僧侶?で瞑想を教えることができた

ということが、極め付けだろう。本当に、このコーチの存在が、奇跡的だ。

医療の知識があり、瞑想を教えることができた。このコーチの並外れた精神力(出家した僧侶として)があったからだろう。 少年達を、バラバラの場所にせずに、一か所に集め、なるべく体力を使わせないようにし、瞑想を教え、少年らの精神の安定を維持した。真っ暗闇の中、いつ助けがくるか分からない状態でだ。このコーチなくして、子供達だけなら、まず、助かってはいないと思う。コーチは、水も洞窟の水を直接のむのではなく、上から垂れてくる水を飲むように指導していたようだ。また、子ども同士のサッカーチームメイトとしての絆や、コーチとの関係が非常に役に立った。

本当に奇跡的だ。そもそも、サッカー少年達は、まだ子供。暗闇の洞窟の中で、この長い時間を耐え、よく生きて戻った。恐らく、今回の出来事で、心理的にトラウマになったりと今後が大変だと思うが、まずは、命が助かったことが何よりだ。

テクノロジーの力というより、人間の力

そして、何より、世界中が注目する中、ボランティアのダイバーや、軍、地元警察、国をあげての人間の力が今回の救出劇をやってのけた。テクノロジーがどこに使われたかというと、あまり高度なテクノロジーは使われていない。なぜ、少年らのいる位置をピンポイントで割り出し、上部から穴を開けて救出するという方法も並行しなかったのだろうかよくわからないが、それが技術的に困難だったのだろうことは想像に難くない。位置特定が難しかったのだろうか。それとも、、、、 また、少年らをカプセル状の密閉する容器のようなものにいれての搬送はできなかったのだろうか?(そういったものはまだ、開発されていないのか?)

予めこのようなことが想定されていたら、それに対する、道具やテクノロジーを準備はできたことだろう。しかし、予想できないようなことが起こった時、人間は、色々な知恵を出し合い、今持っている他のことで使われているテクノロジーの中から最適解を見出し、それを使っていくのだろう。 やはり、まだ人間の力によるべきところが大きい。 高度なテクノロジーやAIなどが、人を救ってくれる時代は、まだまだ遠いのかもしれない。

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