11月1日、中国で、5G通信の商用サービスが開始された。米国、韓国に続いて、中国でスタートだ。中国3大キャリアが、北京、上海など50都市から開始。スタート初日時点での端末台数としては、1,100万台と、ものすごい規模。対して、日本では、地域限定でサービスが行われている段階だ。ドコモでは、9月中旬にラグビーワールドカップでの5Gプレサービスを提供を発表(ドコモ発表では実質的な5Gスタート)、2020年春、商用サービススタートだ。(後述)
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目次
中国、いきなり1100万台契約者数のわけ
中国で、5Gスタート初日。11月1日スタートで、すでに、1100万台契約のわけは、8月以降中国の端末メーカーが5G端末を供給して、それを使って通信大手が無料のサービスを展開していたためだ。
5G料金プラン 最安値タイプで、中国突出して安い
今回の中国での5G料金プラン、2,000円ほど(30GB)と、米国で7,500円ほど(無制限)、韓国で5000円(9GB)と比べてかなり割安。
5Gモデル、機種、端末
ファーウェイなど、中国メーカーから発売された端末は、7機種。最安値で、約6万円からだ。(3899元~)
中国では、決済や買い物などが、スマホ中心で、5Gの普及のためのユーザーサイドの要求が強いようだ。日本での盛り上がり感は現時点では弱い気がするが、中国では、国策もあり5Gの盛り上がりがすごい模様。
自動運転、人工知能などにも欠かせないインフラとしての5Gの競争激化により、中国は、来年(2020年)には、300都市まで拡大する見込みだ。
まずは、通信速度の速さが、注目されている段階
5Gには、通信速度の高速化、低遅延、多数端末接続との3つの大きな特徴があるが、スマホユーザーにとっては、通信速度の高速化が一番わかりやすそうで、注目されている段階だ。
もっと実用化が進めば、自動運転に必須な低遅延なども、理解されてくるだろう。
見た目にわかりやすいのは、通信速度ですね。4Gと比較して、30倍以上の速度がでている映像などもメディアが報道していた。
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NTTドコモ
5Gプレサービス発表会の動画だ。まず最初、映像でドコモが考える5Gのある世界を紹介。
5G OPENが、この発表会で伝えたいこと。5Gが、様々な可能性の社会への扉を開くもの。
マイネットワーク構想(MY NETWORK)
5Gでは、スマホのみの世界観から、5Gスマホをハブとして、あらゆる機器との周辺デバイスとの接続、連携された世界観(MY NETWORK)を考えている。(スマートグラスや、VR,フレキシブルディスプレイ、車、、)
ドコモの動画から、スマートグラスのシーンを。かっこいい。
現時点で、200件のトライアル(実証実験)をパートナーと行っているとのこと。
5G電波の割り当て。
ミリ波(28GHz)は、難易度が高いが、高いスループットが見込める。
5G技術者1万人、ドコモグループの総力結集。基地局展開、1万局は、FY2021/1Q。
提供端末(プレサービス)
カテゴリ名・機種数 | 端末メーカ |
---|---|
スマートフォン 3機種 |
ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社 |
サムスン電子株式会社 | |
LG Electronics Inc. | |
データ通信端末 1機種 |
シャープ株式会社 |
これらは、一般発売はされません。
主なスペック一覧
-
「ミリ波」とは、30~300GHzの周波数の電波のことです。移動通信業界では5Gで利用される28GHz帯も含めて通称「ミリ波」としています。
-
「Sub6」とは、6GHz以下の周波数の電波のことです。
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XR領域(VR/AR/MR)
ウェアラブルデバイス(Magic Leap One)Magic Leap社との提携により、上記動画の世界観を実現。
5Gxスポーツ観戦、5Gx音楽、ライブ体験、マルチアングル、5GXゲーム、5Gx観光旅行と次々に紹介。
マルチアングル観戦、遠隔地でのライブビューイング、報道写真アップロード
5Gx音楽
低遅延がいかせる
HATCH 5Gストリーミングゲームサービスで100種類以上のゲームが遊び放題。
5Gx観光旅行 新デバイス(窓)に観光情報がでているところ。
ワコムの法人向けの話、XR空間で、車をデザイン中。
9月20日の段階では、4店舗のみだが。年度内に十数店舗で、5Gをドコモショップで体験できる。
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第32回東京国際映画祭「Virtual×Real×Techライブ~featuring 直感×アルゴリズム♪~」
(1)概要
バーチャルアイドル(VTuber)とリアルなタレント・アーティストおよび当日の来場者が、最新のVR空間ライブシステム内で共演する「Virtual×Real×Techライブ ~featuring 直感×アルゴリズム♪~」を実施します。
VTuberのVR空間上での映像・音声・モーションデータを遠隔地から5Gで伝送し、高速・大容量・低遅延の特性を活かした臨場感あるショウステージを東京国際映画祭会場でお楽しみ頂けます。
(2)実施会場
六本木ヒルズアリーナ(東京都港区六本木6丁目9-1)
(3)実施日時
2019年11月2日(土曜)~11月3日(日曜)
イベント名 | 実施時間(11月2日) | 実施時間(11月3日) |
---|---|---|
第32回東京国際映画祭 Virtual×Real×Techライブ ~featuring 直感×アルゴリズム♪~ |
16:00~(1部) 18:00~(2部) |
16:00~(1部) 18:00~(2部) |
(4)出演者
バーチャルキャラクター:キリン・シー(直感xアルゴリズム♪)
(5)イベントイメージ

大型LEDビジョンを配置した特設ステージで、会場内に設置された株式会社ワントゥーテン社の高速3Dスキャンシステム「ANATOMeTM」を使用して、イベント当日生成された来場者の3Dアバターをバックダンサーに「直感×アルゴリズム♪」の音楽にあわせて、ミュージックライブや映画祭にちなんだバーチャルキャラクターとの共演を体験いただけます。またLEDビジョンでの視聴に加え、実際に5Gネットワークを構築し、パルス株式会社が開発した次世代の音楽ライブ体験を可能にするバーチャルライブアプリ「INSPIX LIVE」を導入した5G対応スマートフォンとVRゴーグルにより、没入感のあるVRライブステージを体験いただけます。
本ステージでは、「直感xアルゴリズム♪2nd Season」を手掛けた株式会社DMM.RESORTSがCG映像制作を担当し、株式会社ジャストプロが総合プロデュースとしてVR、大型LEDビジョン双方で観客が楽しめる演出を実現します。また、本ステージの運営は「直感xアルゴリズム♪」をはじめ数々のイベント制作実績を持つ株式会社Aliceが担当し、ドコモとともに新しいバーチャル×リアルの融合ステージ体験を提供します。
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生放送アニメ 直感×アルゴリズム♪ について

2017年に登場したドコモとチャイナモバイルグループのミグ動漫が手がけたバーチャルアイドルをテーマとした「生放送アニメ 直感xアルゴリズム♪」は、2018年の2nd Seasonを経て、日中同時生配信など進化したインタラクティブ体験を提供してきました。
最新のモーションキャプチャーやVR・AR・MRなどの技術を活用し、番組のみならずそれに関連したイベントを日本・中国で行なうとともに、プラットフォームを通したライブ配信や、ライブビューイング等を実施。今後も日本・中国のみならず全世界・バーチャル空間をまたにかけ、登場キャラクターとファン同士が一緒に物語をつくる「新エンタメ体験」の創出をめざした作品です。本イベントでもバーチャルキャラクターとして作品の主人公のキリンとシーが登場します。
生放送アニメ: 演者(声優)の動きをモーションキャプチャーとリアルタイムCG技術を活用して、CGアニメーションにして生放送(ライブ配信)を行うコンテンツ。
記者質問
Q)商用化時のデバイスのでてくる時期は?
マジックリーブは、2020年春は、時間軸的に難しい。他は、なるべく2020春を目指したい。
スマホが要らなくなる時代は、先の話だが、究極的にはそこを目指す。
Q)5Gは、法人向けから?
キラービジネスが何か?と今はいえない。(わからない。)4Gのときよりは、遥かに進化していると自負している。
Q)改正法による影響は?
端末そのものの普及(5G端末)への影響があるのではないかという質問だと思うが、なんらかの形で、5G端末を買いやすくしていくつもり、アイディアを出していきたい。今のルールのままだと、5G端末が高くなってしまい、普及の足かせになってしまう。国に対しても、働きかけをしていきたい。
Q)来春の商用サービスのやりかた、料金プラン
デバイスを絞るとか、企業法人のみとか、ユーザー数をしぼるとかは考えていないが、商用サービスの範囲内に入るところで、5G端末を購入してくれたユーザーから使えるようになるだけ。
5Gの料金プランには、言及できないが、無制限使い放題か、制限するかも決めていない。端末の価格も決めていない。普及させるような方法をとりたい。5Gは、大容量なので従量課金のようなことはできない。5G端末をステージ等において利用という方法もあるので、必ずしも端末を購入しないと使えないわけではない。
Q)4Gと同レベルでのカバレージで使えるようになるのはいつ?
10km平方の中で1基地局をいれるという条件をみたした場合、97%(基盤展開率)の計算になる。
4Gと5Gを切り替えて、使うことを考えているので、4Gエリアとぴったり同じように、5G基地局をうっていくわけではない。それは状況をみてから。
Q)ファーウェイの利用は?
富士通、NEC,ノキアを使う。(インフラ) 現段階では、ファーウェイは使っていない。
Q)IoTに関してどういうのがあるのか?
工場での利用、たくさんの機械(端末)とかのログをとって生産性をあげたりと、色々あるので、是非、ブースでみてください。
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日本のキャリアサイトまとめ(5G関連) docomo, softbank, au
AU 5Gページ(5G時代に向けてauをオススメする3つの理由)
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日本3大キャリアは、そろって2020年春開始か?
ドコモは、2019年9月20日(金)が実質的にはサービススタート(プレ)と言っていて、商用サービス、2020年春を明言している。
AU,ソフトバンクは、色々報道されているが、まだ明言はしていない。おそらく、ドコモと同時期。
ソフトバンクは、直前発表なので、一番先を狙ってくるのではないかと予想。2019年末とか、モデム型だけ、出すとかあるかもしれない。
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2020年5G対応iPhone(アイフォン)から5G本格普及か?
さて、5Gの本格普及はいつになるのだろうか? 2020年のオリンピックには、各社がサービスインしている状況は当然作りたいと思うが、普及しているとは到底いえない。
そこで、待たれるのは、2020年の5G対応版のiPhoneということになるだろう。
出典:ドコモ、AU、ソフトバンク、楽天