Face ID(フェイスアイディー)というものを使ってみて、初めて、その良さが分かった。 アップルがなぜ、新型iPhoneXS, iPhoneXRのメインフィーチャーにこれを入れているのか。正直言って、実際に使う前には、懐疑的だった。iPhoneXが、この機能を導入直後も冷ややかに見ていた。しかし、今、この機能は、当たり前のものとして、私にとってなくてはならないものになった。
iPhoneXSを使ってみて、Face IDの利便性の高さに驚いた。お金が許せば、FaceIDを使いたいだけのために、iPhoneX以降のモデルに乗り換えを薦めるくらいだ。(iPhoneXRで、ある程度の値段で購入できる環境が整うとは言え値段が高いので、個人のお財布状況によるが)
2019年9月20日発売のiPhone11 Proでは、スマートフォンの中で最も安全な顔認証である(とアップルが言っている)Face IDは、動作が最大30パーセント高速になり、顔認識が可能な距離·角度が従来よりも広がることで、いっそう使いやすくなります。
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目次
- 1 なぜ、Face IDを今まで使っていなかったんだ。という感覚
- 2 Face IDとは? 何ができるの?
- 3 Face IDの技術 (TrueDepthカメラシステム)
- 4 眼鏡(メガネ)をかけても外しても、髪型変えても、帽子をかぶっても、お化粧しても、サングラスもOK Face IDは機能する
- 5 容姿、服装が変わっても、髭(ひげ)が生えても、暗闇(くらやみ)、真っ暗な状態でもFace IDのロック解除はできる
- 6 iOS12より、2つの顔が登録できるようになったFace ID 2人でiPhoneを共用も 「もう一つの容姿を設定」
- 7 Face ID(顔認証)は、セキュリティー上問題はないのか? 写真を使ってとか?
- 8 パスコードは、簡単に破れない(10回失敗すると、、)
- 9 双子、親族、それ以外でも顔が似ていればロック解除のケースも? 100万分の1?
- 10 本人が寝ている間に、恋人が、夫が、妻が、家族が、Face IDのロック解除できないのか?
- 11 長年の認証技術に、一つの答えを出したアップル
- 12 Macで、顔認証ログイン? 2018年新型iPad Proが、Face ID搭載
- 13 Face IDの問題点(弱点) マスク使用時は使えない
- 14 Face IDの問題点、その2
- 15 パスコードの入力が必要な場合
- 16 寝起き時の顔認証ができない?
- 17 Face IDが、機能しない場合の対応策(設定できない、登録できない)
- 18 iPhone11 Proにて、動作が最大30パーセント高速、顔認識が可能な距離·角度が従来よりも広がる
- 19 まとめ
なぜ、Face IDを今まで使っていなかったんだ。という感覚
現時点では、「今まで使っていたFace ID無しのiPhone」と、「iPhoneXS(Face ID有り)」を両方使っているのだが、iPhoneXSで画面をみるだけで、すぐに使えるという経験を一度してしまうと、今までのパスコードを入力する手間が、異常に煩雑に感じられるのだ。
Touch IDは、指紋認証に対する偏見含め、なんとなく、使っていなかった。当初は、Touch ID(指紋認証)をしてしまうと、指がカサカサになったり、ケガをしたときなどに、それで認証できなくなったら、どうするのか?とか考えたり、なんとなく(抽象的な表現だが)面倒くさそうで使っていなかった。完全な認識の違いだったのだが、別に指紋認証(指認証)ができなくなった場合にはパスコードを入力すればいいし、指紋認証する指を複数登録しておくとか、対処法は色々あった。
アップルも、Touch ID(タッチID)から、Face ID(ファイスID)に、完全に舵をきってきたのは間違いない。(指紋認証に対するセキュリティー上の懸念や、ユーザビリティの問題などからか?)
やはり、なんといっても 画面を見さえすればロックが解除されるという利便性は、素晴らしい。(正確に言うと、画面を見たあと、画面最下部からロック画面を上にスワイプする必要はある。この部分も、省いて、いきなりホーム画面への遷移をするようになぜしなかったのか?あるいは、そのような設定を用意しなかったのはなぜか?という疑問はあるが。)
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Face IDとは? 何ができるの?
簡単にいうと、画面さえ見ればロックが解除され、今までのパスワードの入力が、顔認証(見るだけで)に切り替わる。
まさに、アップルが言う、「あなたの顔がパスワード」だ。
- iPhoneX / iPhoneXS / iPhoneXRへのログイン(ロック解除)
- アプリケーションとアカウントへの
ログイン
銀行やヘルスケアのアプリケーションから、ロックされたメモやプライベートな書類まで
- お店でのApple Pay
財布からクレジットカードを取り出す必要がなく、iPhoneをリーダーにかざすだけ。
クレジットカードをiPhoneに登録しておくことで、紛失リスクを回避。 - アプリケーション内とオンラインでのApple Pay
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Face IDの技術 (TrueDepthカメラシステム)
Face IDの技術をみていこう、TrueDepthカメラの主要構成要素のうち「赤外線カメラ」、「投光イルミネーター」、「ドットプロジェクタ」、「フロントカメラ」をみてみよう。
ドットプロジェクタ
3万以上の目に見えないドットをあなたの顔の上に投射し、あなただけの顔のマップを作り
赤外線カメラ
赤外線カメラがドットのパターンを読み取り、赤外線画像を撮影します。このデータが照合のためにA12 BionicチップのSecure Enclaveに送られ
投光イルミネータ
目に見えない赤外線により、暗い場所でもあなたの顔を特定しやすくなります。
フロントカメラ
通常の画像を撮影するフロントカメラ
簡単にいうと、「ドットプロジェクタ」で作られた顔のパターンを、「赤外線カメラ」が読み取る。暗い場所でも対応できるように、「投光イルミネーター」による赤外線照射により撮影される画像も使う。また、「フロントカメラ」の画像イメージも使い、これらを全て、総合的に処理している。この処理に、A12 Bionic(Neural Engine)が使われる。顔画像は、Secure Enclave(セキュアエンクレーブ)というセキュリティープロセッサー内部に格納され、自分のiPhoneの外にはでないようになっている。
これだけではない。
Proximity Sensor: 近接センサー
Ambient light Sensor: 環境光センサー
も、構成要素。
近接センサーや、環境光センサーも、Face IDを動かすために使われている。
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眼鏡(メガネ)をかけても外しても、髪型変えても、帽子をかぶっても、お化粧しても、サングラスもOK Face IDは機能する
メガネをはずしても、かけていても、Face IDのロック解除は出来ました。本人であることを認識してくれている。
髪型変えても
眼鏡をかけても
帽子をかぶって、お化粧しても
適応認識
Face IDは先進的な機械学習によって、あなたの外見の変化を認識します。帽子をかぶっても、メガネをかけても問題ありません。様々なタイプのサングラスをかけたままでも使えます。
Face ID は、様々なサングラスをかけていても、機能するようになっています。特定の光をカットしてくれる偏光サングラスをかけている場合には、TrueDepth カメラで使われている赤外線が遮られる可能性があります。(その場合は、そのサングラスでは使えません。)
容姿、服装が変わっても、髭(ひげ)が生えても、暗闇(くらやみ)、真っ暗な状態でもFace IDのロック解除はできる
真っ暗な状態で試してみましたが、なんの問題もなくFace IDは機能します。赤外線カメラ、投光イルミネーターを使うので、暗闇でも利用可能です。
容姿が変わっても、髭(ひげ)がはえても
昼でも、夜でも
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iOS12より、2つの顔が登録できるようになったFace ID 2人でiPhoneを共用も 「もう一つの容姿を設定」
iOS12より、Face IDでの顔の登録が2つ目もできるようになった。今まで1つしかなかったのは、本人確認のためには、アップル的には1つで十分だからだ。ただ、2つ目もできるようになったため、うまく自分の顔が認識できないようなときには、もう一つ登録しておくことで自分を認識してくれる確率をあげることができる。うまくFace IDが機能しないといったとき用のアップルのサポート用に作ったのでは?と勘ぐってしまう。また、かなり特殊なケースで(どのような時か不明)自分の顔が認識してくれないときにも使うのだろうか。
あとは、Face IDを使ってiPhoneを2人で共用するときにも使えるだろう。これが導入の目的なら、最初から2つ登録しておける状態でスタートしてもよかったはずだ。
2つ目の顔の登録の仕方は、いたって簡単。
設定>Face IDとパスコード より、「もう一つの容姿を設定」を選んで登録するだけ。(上の写真参照)
2つ目の顔登録をした後の、設定>「Face IDとパスコード」の設定のところを、もう一度みてみよう。
「Face IDをリセット」の部分のコメントが変わっている。
「もう一つの容姿がすでに設定されています。それとは別の容姿を登録するには、Face IDをリセットする必要があります。」
つまり、2つの顔を登録した場合には、片方の顔だけ登録を消すといったことができない。そのため、どちらかの顔を登録しなおすときには、一度、全部リセットする必要がある。
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Face ID(顔認証)は、セキュリティー上問題はないのか? 写真を使ってとか?
答えは、一般の人が実使用するのには、十分なセキュリティーはあるが、セキュリティー会社には既にFace IDが破られているという事実がある。アップルの2017年のiPhoneXの発表イベントでのアップルのプレゼンによれば、万全のセキュリティーレベルと発表されている一方、セキュリティーの研究者レベルでは、生体認証というのは、そもそも破られるものという認識がある。(破るための知識、手間、コストの問題は別としても)
まず、「一番最初に出てくる質問で、その人の写真(を印刷した紙)をiPhoneXSにみせたら、ロック解除できてしまうのではないか?」だが、答えは、そんなレベルでロック解除はできません。(上の写真がアップルの発表会でのもの)
だって、3Dの顔のマッピングをTrueDepthカメラで、とっているんだから。あたりまえですよね。
アップルのプレゼンでは、ハリウッドのプロに3Dフェイスを作ってもらって、安全性を確認しているんだぜ。と発表。
現実のスマホの使用用途で、アップルペイのクレジットカード等の金融系に支障がでるほど、セキュリティー強度的問題はないと考えられるだろう。もし、実使用上の問題がでてたら、世界で話題になっている。ただ、セキュリティーの専門会社は、すでにFace IDを突破(破っている)、簡単にいうと3Dのマスクに2次元の写真を重ね合わせたものをわずか数日間で造り、Appleが開発したAIを騙すことに成功している。(これは特別な知見をもったレベルの人が突破できたという話で、これをどう解釈するかは読者にゆだねる)また、後述するような似た顔を持つケースの場合(極めて稀)は、ロック解除される場合もある。又、自分の身近な人が、自分のiPhoneを使って自分のFace IDのロック解除を試みた場合は、安全とはいえないので全くの別問題と考えよう。そもそも、自分のiPhoneを他人の手に持たせることは避けたい。今のiPhoneXSのロック解除は、正面の顔だけじゃなくて、斜め横から覗くだけでも、解除される。この気持ち良さと、セキュリティーレベルの、どっちをとるのか(トレードオフ)の関係にある。
そもそも、このセキュリティー問題を考えなければならないのは、自分が持っているiPhoneがなくなった場合のことだ、そしてそのiPhoneを拾ったあるいは、盗んだ人間が、Face IDを破ろうとするか?(ハッキング)だ。これは、自分がクレジットカードを落としてしまうリスクと比較するとわかるが、クレジットカードの場合はそのまま使われて被害にあう確率は高いが、iPhoneの場合は、Face IDを破らなければならない。あるいは、パスコードを。
パスコードは、簡単に破れない(10回失敗すると、、)
というのも、パスコードは、何回も限りなく、入力して試せるわけではないからだ。
4桁のパスコードだったら、9999回試されたら、絶対にiPhoneにログインされてしまうと思っていないだろうか?
実は、パスコード入力には、制限回数がある。10回失敗すると、バックアップからリカバリーするしかない。
なので、バックアップは、必ずとっておこう。そのためにiCloude, iTunesの2系統のやり方があるが、別途、解説する。
iPhoneXSにて、実際に、10回失敗すると、どうなるかは筆者は、まだ試していない。パスコード4桁にして、7回目まで失敗させてみたのだが、途中でやめた。(笑)このあたりの話を、検索してみると、6回目以降から、1分、5分、15分とか、次のパスコード入力まで時間が待たされるような話があるが、7回目の失敗までは、特に待たされるということはなかった。パスコードが4桁、6桁で違うとか色々あるかもしれないが、本筋と違ってきてしまうので、また、別の機会に考察してみたい。
いいたいのは、バックアップを頻繁にとっておいていざというときに備える。また、パスコードをかけていれば、簡単にはロック解除されないよ。ということだ。
また補足だが、パスコードを3333や、1234(4桁の場合)、333333や123456(6桁の場合)のような簡単なもの(「同じ番号」、「連番」)にしておくことは避けるべきだ。最新の状態でアップルが、そういったパスコードの入力を受け付けていなかったら優秀なのだが。どうだろうか。
双子、親族、それ以外でも顔が似ていればロック解除のケースも? 100万分の1?
アップル自体も、双子だけでなく、親族あるいは、親族でなくても顔が似ていればFace IDのロック解除ができる可能性については認めている。顔(顔のつくり)がよく似た子供が、親のiPhoneのロックを解除できるような事態は現実的な問題としてとらえているようだが、確率は相当低そうだ。(顔を平面の画像として認識してるわけではない。)
Appleは、iPhoneX発表時に、「他人と自分が偶然にも一致する確率は、Touch IDの場合5万分の1であるのに対して、Face IDは100万分の1」の精度と発表。この時には、「顔の似た双子」でもFace IDはだませないと発表。
そもそも、子供であれば、パスコード入力する親の指先をみて、親のiPhoneを扱うこともできてしまうかもしれない。
また、一度、Face IDのロック解除に成功すると、その人の顔を学習していくので、子供が、Face IDのロックに成功できるほど顔(顔の立体的つくり)が似ていれば、その後、親のiPhoneでFace IDのロック解除をし続けて、子供が使う頻度が高まれば、子供の方の顔を学習して、親がログインできなくなるなどの笑い話もでてきても不思議ではない。
本人が寝ている間に、恋人が、夫が、妻が、家族が、Face IDのロック解除できないのか?
本人が寝ている間には、目を閉じている。この状態では、Face IDのロック解除はできない。(はず)これを例えば、むりやり目を開けている状態にしたら??とか考えてしまう。(この時点で、本人が、まず起きるとは思うが、)そうしたらどうなのか?
自分で実験してみたが、片目を閉じた状態でも、ロック解除できた。
細目の状態でも、ロック解除できた。
これって、色々な顔で試しているから? なんか、試行錯誤しているうちに、Face ID突破されるでは??(まったくの根拠なし)
そんな面倒なことをしなくても、、、、泥酔してたら、Face ID解除されてても、何がなんだかわからないですが。ね。
あまり、恋人間や夫婦間の問題になるようなことを書くのはやめよう。
本気で自分の身近な人がロック解除しようと思ったら「できるだろう」。
チラッと、顔を撮られたら、、、、
アップル的には、Face IDに懸念があるなら、パスコード認証を使用してねという立場のようだ。が、そもそも、パスコード入力自体も身近な人には、バレるリスクは高いし、指紋認証に至っては、お酒でもはいって寝てたら、、、
そもそも、そこまでして、iPhoneを守りたいなら、iPhoneを抱いて寝るか、チェーンで繋いでおくしかないかもしれない。あるいは人体内蔵型のiPhoneの発売を待つか。(笑) あるいは、ダミー用のiPhoneをもっておくとか。妄想はこの辺でやめようか。
長年の認証技術に、一つの答えを出したアップル
我々は、長い間、IDとパスワードを入力して、ログインするという世界観の中を生きてきた。
(弊害として、IDとパスワードの組み合わせを何十個覚えておけばいいのだという状態に。パスワードは、書きとめて、パソコンなどに貼ったりしないでくださいね。といっても、忘れてしまう人がほとんどなので、そんな注意を守る人はごくわずか。一括、パスワード管理ソフトを入れるのか? それも、ちょっと怖い気がする。)
そして、それだけでは問題が生じてきているため、2ファクタ認証(2段階認証)などで、プラスαとして、セキュリティーを向上させてきた。が、なかなか、自分の体の要素を取り込む生体認証の世界への移行が進まない。
早く、生体認証の世界にしてくれよ。顔認証、指紋認証、虹彩認証、静脈認証、声なんでもいいから、早くパスワードを入力する世界から、抜け出したい。(なぜ、生体認証は普及しないのか?セキュリティー上の問題からか。)
顔認証という発想自体は、それほど斬新なものではなく、2000年台初頭より、特にPCのログイン認証として、実際に市販されてきたが、普及していない。スマートフォンとの相性の良さがいいものだということに気づかされた。
Appleが作り上げ、満を持して導入したFaceIDの威力がわかってきた。アップルは、本気で顔認証をメインストリームにしようとしていると思う。
今回のアップルのFace IDの試みは、デバイスの台数ベースでも、相当大きなインパクトかつ、実証実験ではなく実運用という意味で大きな意味を持つと思う。iPhoneでのみの利用と限られているが、今後、これが広がることを期待する。
Macで、顔認証ログイン? 2018年新型iPad Proが、Face ID搭載
2018年末頃に出る新型iPad Proにて、Face IDの採用(Touch IDの廃止)の噂。2018年11月7日発売のiPad Proに、Face IDが搭載された。しかも、このFace IDは、新たにiPad Proのために開発された。
iPad ProのFace IDは、搭載された特別なTrueDepthカメラシステムの視野が広いので、縦向きに持っても横向きに持っても、あなたの顔を認識します。
Macでも、将来的に、Face ID(という名前かどうかは不明)のような顔認証ログイン(顔の深度情報を使ったもの)がでるかもしれません。USPTO(米国特許商標庁)公開資料より。
Face IDの問題点(弱点) マスク使用時は使えない
Face IDの問題点(弱み)について、考えてみる。
まず、登録顔画像としては、マスク着用時の顔は登録できない。
登録しようとすると、「顔の認識が妨げられています 顔を覆い隠している可能性があるものを取り除いてみてください。」と表示がでる。
マスク着用時に、Face IDが使えないというのはかなりデカい問題。実際には、これから冬を迎え、春が来るタイミングで、日本を襲う、インフルエンザ(風邪)と花粉症対策として、マスクをつけて、通勤電車でiPhoneX / iPhoneXS / iPhoneXRを使いたいと思ったときに、パスコード入力しないといけないというのは、かなりつらい。保湿目的や、日焼け防止、スッピンの顔を見られないで済むためマスクを常用している女性にとっても、かなり大きな問題といえよう。
iOS12から、2つの顔が登録できるようになったから、他の顔認識アルゴリズム(マスク専用のもの)を使うとかして、目元中心に厳しく画像認識するようにして、マスク対応をしてくださいと、アップルに頼みたくなる。が、現状の技術とは別になるので、まず無理な要求ですね。
Face IDの問題点、その2
パスコード入力をなくして、Face IDだけを使うことができない。
Face IDを使う場合には、パスコードが一体となって必要ということ。
「Face id をパスコードなしで使いたい」ということはできない。
以下の状況では、Face IDが使えず、パスコードまたは、Apple IDの入力が必要となる。つまり、Face IDでのロック解除が直近行われていない状況や、再起動時、顔認証による不正ログインと思われるような時には、パスコードの入力が必要。パスコードの方に重きを置いているということ。
パスコードの入力が必要な場合
以下の状況下では、Face ID を使う代わりにパスコードまたは Apple ID の入力が必要になることがあります。
- デバイスの電源を入れた直後や再起動したとき。
- デバイスが 48 時間以上ロック解除されていないとき。
- デバイスのロック解除に過去 6 日半パスコードが使われておらず、過去 4 時間に Face ID でデバイスのロックを解除していないとき。
- デバイスでリモートのロックコマンドを受信したとき。
- 顔認証に 5 回失敗した後。
- 音量ボタンのどちらかとサイドボタンを同時に 2 秒間長押しして電源オフ/緊急 SOS を作動させた後。
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寝起き時の顔認証ができない?
筆者が、使用している範囲で試したが、寝起き直後でも、問題なく顔認証できました。
Face IDが、機能しない場合の対応策(設定できない、登録できない)
- iPhoneのiOSが最新バージョンにアップデートされているか確認
- Face IDの設定を確認
(iPhoneのロックを解除、iTunes StoreとApp Store、Apple Pay、パスワードの自動入力 の中から、使おうとしている機能がオンになっていることを確認) -
TrueDepth カメラが、何かで覆われていないか確認
(TrueDepthカメラが、保護ケースや、画面保護フィルムで覆われていないか確認) -
顔(目、鼻、口)が、きちんとTrueDepth カメラに映っているか確認
- iPhone が縦向きになっていて、iPhone を顔から腕の長さ程度かそれより近く(25 〜 50 センチ) に離す
-
もう一つの容姿を追加する、でFace IDを別個に登録してみる
「設定」>「Face ID とパスコード」>「もう一つの容姿を設定」 - Face IDをリセットする
「設定」>「Face ID とパスコード」>「Face ID をリセット」 - それでも、顔を登録できないときは、Apple サポートにお問い合わせ
基本的には機能するが、人や環境によって、本人のことを認識してくれない場合があることや、iPhoneの持ち方によってうまく機能しない場合、本体との位置、距離によってうまく機能しない場合など、色々あるようだ。筆者は、今のところ問題はない。又、iPhoneXSになってから、iPhoneXよりも、Face IDが高速化している。アップルも、iPhoneX発売以降、Face IDに関してブラッシュアップしてきているので、iPhoneXS/XRユーザーにとっては、よりよくなっていると思う。
iPhone11 Proにて、動作が最大30パーセント高速、顔認識が可能な距離·角度が従来よりも広がる
iPhone11 Proにて、スマートフォンの中で最も安全な顔認証であるFace IDは、動作が最大30パーセント高速になり、顔認識が可能な距離·角度が従来よりも広がることで、いっそう使いやすくなります。
Appleが設計した新しいU1チップは、スマートフォンでは初となる超広帯域テクノロジーを採用して、空間認識を実行します。2019年9月30日にリリースされるiOS 13.1では、端末が向いている方向を認識した提案によりAirDropがこれまで以上に便利になります。
まとめ
Face IDは、顔がパスワードになるという、とても理にかなった機能です。アップルの無駄なものを、そぎおとしてシンプルにしていくという思想の一つの具体例ですね。iPhoneをみれば、ロックが解除される、その他のログインでの使用、Apple Payでの使用、その体験は日常のものとなり、過去には戻れないでしょう。Face IDは、今後、アップル製品の多くに組み込まれていくでしょう。
また、Face IDが成功することによって、生体認証の実社会での利用が促進されることは、アップルのみならず、人類のテクノロジーの発展に寄与してくれることを願っています。他の生体認証も頑張れ。